次に待ち構えていた大きな壁
前回の記事では、コネも人脈もない状態でカラーセラピーを学び、勇気を出して友人に練習をお願いし始めたところまでを書きました。
では、その後は順調だったのか?
実は、次に大きな壁が待っていました。
友人に声をかけることすら怖かった
当時の私は、断られるのが怖くて、仲の良い友人にさえ、なかなか声をかけることができませんでした。
唯一、私が心を許していた友人に思い切って話したことがきっかけで、その話を聞いた友人が次々と協力してくれ、練習に付き合ってくれるようになりました。
今でこそ「断られて当たり前」「受けてくれることが有難い」と思えるようになったので、恐怖心はなくなりましたが、それでも売り込みは今でも苦手です。
でも、そこでまた新たな壁にぶつかりました。
料金設定の壁
「無料なら受けたい」と言ってくれる人はたくさんいました。
「紹介するから」と宣伝を買って出てくれる方もいましたが、直接の知り合い以外はお断りしました。
今では「カラーセラピー」という言葉も広まり、どんなことをするのか知っている人も増えましたが、当時はまだ全く知られていない状況。
「おもしろそう!」という興味だけで受けてくれる人もいましたが、カラーセラピーはカウンセリングの要素があるので、少なからず自分のことを話す必要があります。
もちろん守秘義務があるので、外部に漏れることは一切ありません。
無料だからこその問題点
無料だからといって責任がないわけではありませんが、知り合いだからこそ「練習中だから仕方ないよね」と甘えられる部分もありました。
ある程度のアンケートも集まったこと、そして師匠から「1円でも5000円でもお金をいただいたら、そこから責任が発生する」と言われていたこともあり、意識を変えるために「500円をいただく」と決めました。
お金をいただくことへの不安
当時の主婦の感覚では、友人にお金を払って何かをお願いしたり、情報や知識にお金を払うという考えがほとんどありませんでした。
私自身も「500円もいただいて大丈夫だろうか?」と不安でいっぱいでした。

そんな不安が原因だったのか、「あの人は無料でやってもらったのに、私からはお金を取るの?」と言われたこともありました。
さらには「お金を払ってまで受けるほどの価値があるの?」と、わざわざ言いに来る人までいました。
今思えば、そういった声に耳を傾けてしまったからこそ、不安が引き寄せた現実だったのかもしれません。
正直、その頃は挫折しそうでした。
立ち直れたきっかけ
次に声をかけたのは、当時使っていたSNS「Mixi」でつながっていた友人たち。
カラーセラピーの勉強をしていたことを知っている人もいましたし、セミナーや講座で学んでいる方が多かったため、積極的に応援してくれました。
ワンコイン(500円)でモニター募集をした際にも、「たったワンコインでいいの?」と言ってくれる方が多く、無料のときとは違う意識が芽生えました。
料金をいただくことで変わった意識
無料でカラーセラピーをしていたときと、料金をいただいたときのセッション。
これは、全く違うものでした。
仲の良い友人だから料金をいただけないということではなく、「自分だけの利益を考えている人」が周囲から少しずつ遠ざかり、「仕事として認めてくれる人」が応援してくれるようになりました。
「責任」以上に得られたもの
うまく表現できませんが、責任だけではない「何か」が得られたことは間違いありません。
新しいことを始めようとすると、必ず何かしらの壁や試されごとがある。
そして、また進み出すと、次の壁やハードルが待ち構えているのです。
続く…。