料金をいただくことへのプレッシャー
前回までの話で、私はカラーセラピーのモニターを募集し、500円をいただいてセッションを行うことを決めました。
「お話を聴くことに責任を持つ」という気持ちから、お金をいただくことを選びましたが、当時はその決断に対して賛否両論がありました。
しかし、モニター募集を開始すると、多くの方が協力してくれることになりました。
モニター募集の反響
モニターにはたくさんの方が応募してくださり、順調にセッションを行っていました。
セッション時間は1時間半~2時間ほど。さらに、当時は1日1人か2人のお客様のために、毎回シフォンケーキを焼いていました。
今思えば、料金をいただくことに対するプレッシャーと罪悪感を、ケーキを焼くことで和らげようとしていたのかもしれません。
結果として、ほぼ毎日シフォンケーキを焼いている状態でした(笑)。
経験を積んでも自信がつかない
ところが、経験を積めば積むほど自信がつくどころか、逆に落ち込むことが増えていきました。
「もっと上手に伝えられたはず」「どうすればもっと伝えられるのか」と、セッションのたびに反省し、「なんて自分はダメなんだろう」と落ち込む日々。
そして、さらに「もっと知識を増やさなければ」「もっと上手にならなければ」と、終わりのない努力を続けるようになりました。
焦りから資格取得に走る
当時、私はMixiを利用していました。そこでは、知り合いがどんな講座に行ったか、どんな資格を取ったかの情報が次々に流れてきました。
その投稿を見るたびに、私は勝手に焦ってしまい、同じ講座に参加したり、新しい資格を取得したりしました。
取得した資格の数々
特に、カラーセラピー関連の資格はどんどん増えていきました。
- AVATARAオブハート
- センセーションラブカラーズ
- センセーショントリコロール
- アドバンスカラーセラピー
さらに、「子育てに役立つ」と言われた資格もたくさん取りました。
- ベビーマッサージ
- ヘッドマッサージ
- チャイルドセラピスト
学び続けても自信はつかない
しかし、学べば学ぶほど自信がつくわけではありませんでした。
むしろ、新しいことを学ぶたびに「まだ足りない」「もっと知識を増やさなければ」と、未完成なものが増えていく感覚になりました。
「できるようになるために学んでいるはずなのに、どんどん不完全な自分を感じてしまう」——そんな状態でした。
師匠の言葉が転機に
そんなとき、ベビーマッサージの師匠からある言葉をいただきました。
「足りないものを探して補うのではなく、今持っているものを磨いて使い熟すことに専念すること。」
この言葉が私の心にガツンと響きました。
「できることをやる」と決める
そこから私は、「できることをできる限りやる」「とことんやる」「前に進む」と決意しました。
すると、不思議なことに、少しずつ周りから声をかけられるようになりました。
「一緒に講座をしませんか?」「イベントに出ませんか?」——そんなお誘いを受けるようになったのです。

壁は「自分の枠組み」から生まれる
今振り返ってみると、何か新しいことを始めようとするとき、「自分はこういう人間だ」という枠組みを壊そうとするたびに、自信のなさや罪悪感が邪魔をして、周囲の出来事が「壁」として感じられるのかもしれません。
でも、その壁は「乗り越えられる人にしかやってこない」もの。
次のステップへ
こうして、私は「学び続けること」から「実践すること」に意識をシフトしました。
次のステップは、「外へ発信する」こと。
ここから、また新たな挑戦が始まります。
つづく…。